がん保険の入院給付金は必要?いくらに設定すべきかの目安も解説!

がん保険の入院給付金は必要
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今はがんでもあまり入院しないって聞いたんだけど…がん保険に入院給付金はつけたほうがいいかな?

医療保険も入ってるんだけど、がん保険の入院給付金はいくらで設定すればいいか分からないな。

がん保険の入院給付金とは、がん治療で入院したときに受け取れる給付金です。
がん保険は商品によって保障内容が大きく異なるため、どの商品が自分に合っているのか迷う方も多いでしょう。

入院給付金は、基本保障に含まれている商品もあれば、特約で付加する商品もあり、形態は様々です。

加入時には、家計の状況と支払う保険料のバランス、現在加入中の生命保険や医療保険の保障内容と合わせて検討することで、保険料のムダが減らせます。

この記事では、がん入院給付金のメリット・デメリット、入院給付金以外のオススメの保障などを解説しています。
この記事を読んで、ムダのないがん保険に加入しましょう!

この記事の要点
  1. がん入院給付金のメリットは、「支払日数の制限がないこと」と「医療保険と比べ保険料が割安なこと」
  2. がん保険の入院給付金のデメリットは、「通院治療では給付金が受け取れないこと」と「保障が重複する可能性があること」
  3. 医療保険の入院給付金にがん保険の入院給付金を追加する場合は、保険料のバランスを考える
  4. がん保険の入院給付金をオススメしたい方は「自営業の方」「派遣社員など非正規社員の方」「長期入院した場合の治療費が心配な方」
  5. 入院給付金以外の保障も活用しながら、自分にあった保険を検討しましょう。

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目次

がん保険の入院給付金とは

がん保険の入院給付金はがん以外の入院でも給付金は支払われますか?

がん以外の病気では、保障対象外となります。

がん入院給付金はがんの治療を目的とした入院時のみ、給付金が受け取れます
「日額 5,000円」のように定額で設定することが多く、入院日数により給付金額が決まります。

例)がん入院給付金 日額 5,000円
入院日数 30日の場合

5,000円/日×30日=150,000円

がん保険は主契約と特約の組み合わせで構成されます。

主契約とは それだけで保険契約として成立する保険の基本部分
特約とは  主契約に付加するオプション。特約のみでは契約することはできない


入院給付金は保険会社によって、主契約に入院給付金が含まれているケース、特約で付加するケース、入院給付金の保障がない場合もあります

各保険会社で入院給付金がどのような扱いになっているか見てみましょう。

保険種類主契約特約入院給付金について
A社がん保険入院給付金・がん治療給付金
・がん手術給付金  など
入院給付金が主契約に含まれている
B社がん保険手術・放射線・抗がん剤治療給付金入院給付金
・通院給付金  など
入院給付金が特約なので特約で付加できる
C社がん保険がん診断一時金・がん治療給付金
・がん先進医療給付金など
入院給付金の保障が用意されていない

商品によって、入院給付金が含まれていないがん保険もあります。

主契約がどのような保障であるか、また付加できる特約に自分が付けたい保障があるか、なども確認してがん保険を選びましょう。

がん保険で入院給付金を準備するメリット・デメリット

がん保険で入院給付金を準備することは、メリットにもデメリットにもなります。

メリットとデメリットの両方を知ることで、後悔しない保険選びができます。

メリット
デメリット
  • がん保険の入院給付金は支払日数が無制限
  • 医療保険と比べ保険料が割安
  • がんと診断されても入院しないと給付金が受け取れない
  • 医療保険と保障が重複する可能性がある

メリット・デメリットを具体的に解決します。

メリット1 がん保険の入院給付金は支払日数の制限がない

 メリット1つ目は、がん保険の入院給付金は支払日数の制限がないことです。

がん入院給付金の一番の特徴です。

医療保険では1入院あたりの限度日数について、一般的に「60日・120日」などの制限があります。
また、入院の通算支払い限度日数は「1,000日・1,095日」などが一般的です。

一方、がん保険の入院給付金では入院日数は無制限で保障が受けられるという特徴があります。
つまり、がんで入院すると必ず保険金が受け取れます。

がん入院給付金 医療保険入院給付金
1入院あたり支払限度日数無制限60日、120日など
通算入院支払限度日数無制限1,000日、1,095日など

厚生労働省「平成29年(2017)患者調査の概況」退院患者の平均在院日数等データによると、がんによる平均入院日数は約17.1日です。

また高齢者の方や、ホスピス(緩和ケア病棟)を利用する方、再発や転移などで入院を繰り返すケースなど、入院日数が長引くことがあります。

無制限で保障されるので、がんの治療で長期入院になっても安心ですね。

メリット2 医療保険と比べ保険料が割安

メリット2つ目は、医療保険に比べ保険料が割安なことです。

がん保険の入院給付金は、がんの治療で入院した場合にのみ保障されますが、医療保険の入院給付金は、がんを含めてすべての病気やケガで入院した場合で保障されます。

このように聞くと、医療保険の方が優れていると感じますが、その分保険料には大きな差があります。

例)50才男性 入院給付金 10,000円の保険料
がん保険 入院給付金
医療保険 入院給付金
  • 保険料 2,220円/月
  • 月額保険料 6,000円

ある保険会社のがん保険と医療保険の入院給付金を比べると約2.7倍もの差があります。

医療保険でベースの保障を用意して、がん保険を付け加えるとバランスが良いですね。

デメリット1 がんと診断されても入院しないと給付金が受け取れない

デメリット1つ目は、がんと診断されても入院しないと給付金が受け取れないことです。
昔のがん治療では、長期間の入院で治療していくのが一般的でした。
しかし、近年では抗がん剤、放射線治療を通院しながら治療していくのが主流となっています。

厚生労働省/2017年度「患者調査の概要」を基に作成

明らかに通院治療は増加しており、通院治療のみの場合、がん入院給付金では給付金が受け取れません

入院給付金だけでなく、通院治療の保障も準備しておくことがオススメです。

デメリット2 医療保険と保障が重複する可能性がある

デメリット2つ目は、保障が重複する可能性があることです。
医療保険にも加入している場合、入院給付金の保障が重複する可能性があります

もちろん、重複すること自体は悪いことではありません。
医療保険とがん保険の両方から入院給付金が受け取れますので、万が一の経済的な安心感はありますが、必要以上に入院時の保障があると、保険料を無駄に支払っている可能性もあります。

がん保険の他にすでに加入している生命保険がある場合、必要以上な保障がないか確認し、保障のバランスを見ながら加入を検討することでムダがなくなります。

「保険証券を見ても、よく保障がわからない」という場合は、お気軽にご相談ください。

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入院給付金はいくら必要?

入院給付金は、1日いくらぐらい準備していればいいのかな?

 がんの入院費について見ていきましょう。

がんの種類平均入院日数1日あたり金額
(3割自己負担)※1
1日あたり金額
×平均入院日数
高額療養費適用後の
自己負担額※2
胃がん19.2日15,640円300,288円80,433円
大腸がん15.7日17,335円272,159円80,162円
肺がん16.3日16,680円271,884円80,149円
乳がん11.5日18,260円209,990円79,530円
白血病36.3日23,640円858,132円163,441円

※1治療費の他に、入院時の食事代・差額ベッド代・交通費・日用品などが含まれています。
※2「標準報酬月額28万~50万円の方・70歳未満」の条件で計算しています。なお、白血病を除き月はまたがないと仮定しています。
厚生労働省「医療給付実態調査 平成30年度」を基に作成

高額療養費制度
1か月の医療費の自己負担額が高額になったときに、年齢や年収によって決められている自己負担限度額を超えた金額が払い戻される制度

年齢、所得、治療費用等によって異なりますが、高額療養費適用後の自己負担額は1か月8万円程度です。
治療が月をまたいだとすると、約16万円です。

また、厚生労働省「平成29年患者調査の概況」によると、がん入院日数平均17.1日なので、以上のことを踏まえると、入院日額は1万円あると入院時の自己負担が少なくすむと言えるでしょう。

もし、医療保険で入院日額5,000円の保障がある場合、がん保険で入院日額5,000円の保障を追加すると、合わせて1万円になって安心ですね。

がん保険の入院給付金をオススメしたいのはこんな方

がん保険の入院給付金をオススメしたいのはこんな方です。

  • 自営業の方
  • 派遣社員やパート・アルバイトなどの非正規社員
  • 長期入院した場合の治療が心配な方

自営業の方

がん保険をオススメしたい方の1人目は自営業の方です。

自営業の方は、休職中や失業した場合の社会保障が会社員の方と比べ少ないためです。

自営業の方は、失業した際の保障となる雇用保険に加入できません。
また、サラリーマンや公務員の方は、病気やケガで求職した場合、健康保険から傷病手当金が受け取れます。
傷病手当金は、給与の約2/3が保障されます。

傷病手当金とは
怪我や病気で働けない間の収入を一定額保障してくれる制度
連続して3日以上休んだあと、4日目以降の休んだ日に対して支給され、職場復帰するまで最長1年6ヶ月まで支給される

しかし、自営業者の方は、傷病手当金の保障がありません。

そのため、働けなくなることで確実に収入が減ってしまいます
退職金もないので、仮にがんになって働けなくなった場合、預貯金を取り崩すなど、自助努力で対処するしか方法はないのです。

自営業     会社員
公的医療保険国民健康保険 健康保険(被用者保険)
公的年金国民年金保険 国民年金保険 + 厚生年金保険
その他の保障  労災保険 + 雇用保険
がん診断後の就業状態の変化

このように、会社員の方は勤め先を退職したり、自営業の方は事業を廃業に追い込まれるケースもあります。

自営業の方は、がんに限らず病気やケガをした際の社会保障が会社員の方よりも薄いため、収入、治療費、生活費などさまざまな準備をしておく必要があります。

がん治療は長期化する可能性もあるので、長期入院となっても経済的に困窮しないためも、入院給付金の保障を検討しましょう。

派遣社員やパート・アルバイトなどの非正規社員

がん保険をオススメしたい方の2人目は、派遣社員やパート・アルバイトなどの非正規社員の方です。

がんと診断された後、治療の心配だけなく、収入の心配も発生します。
今までと同じように働き続けられれば良いですが、約41%の方は収入が減っており、平均年収が半分近く減ることもあります。

がん診断後の職業と収入の変化

がんに罹患した後の職業別の収入減少率を見ると、派遣社員など非正規社員の方が影響を受けやすく、症状が重い場合には退職を選ばれる方も多いようです。

収入減少率
派遣社員(非正規)
39%減少
パート・アルバイト
29%減少
自営業
23%減少
契約社員
22%減少
正社員
18%減少

収入減を保障する意味でも、がん保険という経済的保障があると安心ですね。

長期入院した場合の治療費が心配な方

がん給付金の検討をオススメしたい方3人目は、長期の入院が心配な方です。

あれ?でもがん治療での入院日数は少なくなっているんじゃないの?

確かに、一昔前と比べ、がん治療の入院日数は減っています。
具体的に何日ぐらい入院しているのか、がん種類別の平均入院日数を見みましょう

がんの種類入院日数
乳がん11.5日
大腸がん15.7日
肺がん16.3日
胃がん19.2日
白血病36.3日

厚生労働省「平成29年(2017)患者調査の概況」をもとに作成

一番入院日数が短い乳がんでの平均入院日数は11.5日、しかし、一番入院日数が長い白血病は36.3日と乳がんの入院日数の約3倍です。
がんの種類によっては、入院が長引いたり、1回あたりの入院は短くても再発や転移を繰り返す可能性もあるのです。

また、がんがきっかけで合併症になるケースもあります。

■手術による合併症で入院が長期化した例
大腸がんで手術をしたが、腸閉塞という合併症をおこし、50日間入院した。

がん保険では、がんがきっかけで合併症になった場合の入院も保障対象になる商品があります。
ただし、すべての商品が対象ではないので、あらかじめ確認しておくことが重要です。

長期入院することで、「治療のこと、家族のこと、お金のこと…」不安がのある方は、入院保障が無制限のがん入院給付金の検討がオススメです。

がん保険で準備できるオススメの保障内容とは

がん保険には、入院給付金だけではなく、さまざまな保障が用意されています。

保障内容
がん診断給付金がんと診断されたときに一時金 100万円
がん通院給付金がん治療のための通院をしたとき日額 5,000円
がん治療給付金がん治療のため、抗がん剤や放射線治療をしたとき月額 10万円
先進医療給付金がん治療のため、先進医療を受けたとき先進医療にかかる全額

がん診断給付金

商品によっては、がん診断一時金とも言う場合もあります。

がん診断給付金とは 
医師にがんと診断確定されたときに受け取れる、まとまった一時金のこと
何に使うかは受取人の自由
■給付金の例 一時金100万円など                                                                      

がん診断給付金は、がんと医師に診断確定されたときに、まとまった金額が受け取れます。
入院や治療は前提とせず、診断確定するだけで受け取れ、使用目的は自由なため、使い勝手のいい保障です。

入院給付金を準備するか迷っている方は、診断給付金を手厚くして、入院給付金を付けないという選択もありますよ

ただし、診断給付金は、商品によっては、がん診断給付金が受け取れる回数が制限されていたり、上皮内がんが対象にならないものもあるので、注意が必要です。

上皮内がんとは
上皮内新生物ともいい、がん細胞が「上皮」と呼ばれる場所の内側にとどまっているもので、基本的には転移や再発がなく手術で完治する可能性が高いがん

がんは、再発や移転のリスクがある病気のため、がん診断一時金を複数回受け取れる商品がオススメです。

がん治療をする際は様々な費用が発生します。がん診断給付金はこのような費用にあてることもできます。

がん治療費にかかるお金

  • 治療費
  • 入院時の差額ベッド代
  • 食事代
  • 退院後の通院費
  • 脱毛対策のウィッグ費
  • 収入が減った場合の生活費

通院給付金

抗がん剤や放射線治療など、がん治療を目的とした通院が対象で、「1日 5,000円」などの日額を、通院した日数で給付金が支払われます。

例)がん通院給付金 日額 5,000円
6週間に30回放射線治療を通院で受けた。

5,000円×30日=150,000円

がん通院給付金は、支払日数に制限があるタイプもあるので注意が必要です。

がん治療給付金

がん入院給付金を補填する保障3つ目は、がん治療給付金です。
がん治療給付金とは、がん治療を受けた月ごとに定額で支給されます。
基本的には、入院の有無を問わず、該当の治療を受けた場合に給付金が受け取れます。

該当する治療にはどんな内容があるの?

放射線治療や抗がん剤治療、手術が該当します

例)がん治療給付金 月額 10万円
抗がん剤治療のために月2回、6か月間通院した。

10万円×6ヶ月=600,000円

こちらも、限度回数がある場合があるので注意しましょう。

先進医療給付金

先進医療を受けた際の技術料を実費を保障するものです。

先進医療とは
厚生労働省が定める高度な医療技術を用いた療養のこと
先進医療を実施している医療機関と医療技術の一覧は、厚生労働省のホームページでご確認いただけます

お支払いの限度は、上限2,000万円がほとんどです。

先進医療の技術料は、公的医療保険が適用されないため全額自己負担となり、高額の出費となる可能性があります。

以下はがん治療で行われる主な先進医療の費用です。

先進医療技術名1件あたりの先進医療費用
進行再発非小細胞肺がんニボルマブ静脈内投与及びドセタキセル静脈内投与の併用療法約368万円
固形がん (血液がん以外のがん)重粒子線治療約312万円
固形がん (血液がん以外のがん)陽子線治療約271万円

厚生労働省「令和2年6月30日時点で実施されていた先進医療の実績報告について」を基に作成

がん治療における先進医療は、「重粒子線治療」と「陽子線治療」の2つが挙げられ、300万円前後の費用がかかります。
この300万円の費用を先進医療特約で保障できます。

先進医療給付金は、保険料も数百円程度とそれほど高くないため、準備しておくに越したことはありませんね。

先進医療特約は契約した方が良いか、医療保険の先進医療とがん保険の先進医療は何が違うのかなど詳細はコチラのページで解説しています。

よくある質問

がん保険の入院給付金はがん以外でも支払われますか?

いいえ、支払われません。がん保険の入院給付金は、がんの治療を目的とした入院でのみ支払われます。

がん保険に入ろうか迷っています。現在、医療保険に入っていて、その場合がんの入院給付金って必要ですか?

がんが心配でしたら、がん保険の入院給付金は支払限度が無制限になっているのでオススメですが、入院日額が過剰に多くならないよう、保険料とのバランスを考えて検討しましょう。

がん入院給付金は、数年後再発しても支払対象になりますか?

一般的ながん保険の場合、入院は無制限です。つまり入院給付金は入院した日数分支払われます。

緩和ケア、ホスピスで入院したとき、入院給付金は支払われますか?

痛み止めなど、がん治療を目的とした入院であれば請求できます。入院治療を必要としない介護を主たる目的とした介護施設等への入所はお支払い対象外です。

がん保険の入院給付金は必要?いくらに設定すべきかの目安も解説! まとめ

この記事では、がん保険に入院給付金は必要か解説してきました。
最後に大事なポイントをおさらいしておきましょう。

この記事のまとめ
  1. がん入院給付金のメリットは、「支払日数の制限がないこと」と「医療保険と比べ保険料が割安なこと」
  2. がん保険の入院給付金のデメリットは、「通院治療では給付金が受け取れないこと」と「保障が重複する可能性があること」
  3. 医療保険の入院給付金にがん保険の入院給付金を追加する場合は、保険料のバランスを考える
  4. がん保険の入院給付金をオススメしたい方は「自営業の方」「派遣社員など非正規社員の方」「長期入院した場合の治療費が心配な方」
  5. 入院給付金以外の保障も活用しながら、自分にあった保険を検討しましょう。

各保険会社からがん保険が販売されており、内容が少しずつ異なります。
また、医療保険に付加できる「がん特約」も多岐にわたるため、どの方法でがんの保障を準備すればいいのか、迷う方も多いでしょう。

そんなときは弊社にご相談ください。
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