がん保険に先進医療特約は必要?検討時に考えるべき7つのポイント

がん保険に先進医療特約は必要?
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最近、「先進医療」ってたまに聞くけれど、どういう治療なの?

先進医療とは、比較的新しい治療で、有効性や安全性は確認されているけれど、公的医療保険の対象にはならない治療のことです。

先進医療はがんの治療にも導入されており、身体に負担の少ない治療法としても注目を集めています。
ただし、公的医療保険が使えないため、治療費は数百万円に及ぶこともあり、さらに全額自己負担になります。

だから、がん保険に入る際は先進医療特約が必要なんだね。

でも、がんの治療で先進医療を受ける可能性ってそんなに高いのかな?

先進医療という言葉に馴染みのない方は多いため、いろいろな疑問を持つ方は多いでしょう。

この記事では、がん保険における先進医療保障特約の必要性と確認すべきポイントをご紹介します。
この記事を読めば、先進医療に関する疑問を解決し、ムダのないがん保険の選びができるようになります。

この記事の要点
  1. 先進医療とは、有効性や安全性は確認されているが、公的医療保険の対象ではない治療方法のこと
  2. がん治療における代表的な先進医療には「陽子線治療」や「重粒子線治療」がある
  3. がんの先進医療は、受ける可能性は低いけれど受けた場合は300万円前後の治療費がかかるため、がん保険で備えることが重要
  4. がん保険の先進医療保障特約の保険料は100円程度
  5. 先進医療を受けた場合、がん保険では定額ではなく治療にかかった実費が給付される

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目次

がんの治療で行われる先進医療とは

先進医療とは、有効性や安全性は確認されているが、公的医療保険の対象ではない治療方法のことです。

先進医療は、比較的新しい医療技術が多く、有効性が期待されている医療です。
更なる有効性や安全性が認められた場合には、公的医療保険の対象になり、先進医療から外れる仕組みになっています。

厚生労働省によると、2022年2月現在では、81種類の先進医療が存在します。

がんの治療で先進医療が使われることもあるのかな?

がん治療の先進医療は【陽子線治療と重粒子線治療】が代表的

がんの治療で使われる先進医療は複数ありますが、代表的なものは「陽子線治療」と「重粒子線治療」です。
厚生労働省・先進医療の各技術の概要によると、それぞれの治療内容は以下の通りです。

■陽子線治療 放射線の一種である粒子線(陽子線)を病巣に照射することにより悪性腫瘍を治療する
■重粒子線治療 重粒子線(炭素イオン線)を体外から病巣に対して照射する治療法

引用:厚生労働省・先進医療の各技術の概要

放射線治療の元となるイオンの種類が違いますが、両者とも、がんの腫瘍のみにピンポイントで照射する放射線治療です。
健康な細胞を傷つける可能性が低いので、身体への影響が少ないことも特徴です。

身体への負担が少ない治療なら、万が一がんになってしまったら先進医療で治療を受けたいですね。

そうですよね。
ただ、先進医療を受けられる医療機関は限定されているんです。

先進医療を受けられる医療機関は決まっている

厚生労働省のホームページによると、2022年2月現在、陽子線治療を受けられる医療機関は18か所重粒子線治療を受けられる医療機関は6か所です。

先進医療技術名 都道府県実施している医療機関の名称
陽子線治療 千葉県 国立がん研究センター東病院
兵庫県 兵庫県立粒子線医療センター
静岡県 静岡県立静岡がんセンター
茨城県 筑波大学附属病院
福島県 南東北がん陽子線治療センター
鹿児島県 メディポリス医学研究所 メディポリス国際陽子線治療センター
福井県 福井県立病院
愛知県 名古屋市立大学医学部附属 西部医療センター
北海道 北海道大学病院
長野県 社会医療法人財団慈泉会 相澤病院
岡山県 津山中央病院
北海道社会医療法人禎心会 札幌禎心会病院
大阪府 医療法人伯鳳会 大阪陽子線クリニック
兵庫県 兵庫県立粒子線医療センター附属神戸陽子線センター
愛知県 成田記念陽子線センター
奈良県 社会医療法人高清会 高井病院
京都府 京都府立医科大学附属病院
北海道 社会医療法人孝仁会 北海道大野記念病院
重粒子線治療 千葉県 国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構 QST病院
兵庫県 兵庫県立粒子線医療センター
群馬県 群馬大学医学部附属病院
佐賀県 九州国際重粒子線がん治療センター
神奈川県 神奈川県立がんセンター
大阪府 大阪重粒子線センター

アメリカやドイツ、イタリアにも陽子線治療施設や重粒子線治療施設はあるのですが、そのほとんどは日本に集中しており、治療を受けるために、海外から渡航される方もいます。

今後、7番目の重粒子線治療施設として、東日本重粒子センターが追加される予定です。

「厚生労働省・令和元年 6月30日時点で実施されていた先進医療の実績報告について 」の報告では、1年間に陽子線治療を行った件数は1,295件、重粒子線治療を行った件数は720件となります。

陽子線治療重粒子線治療
実施件数 1,295件 720件
総費用 3,493,466,780円 2,224,327,000円
1件当たりの費用 2,697,657円 3,089,343円
実施医療機関数156
「厚生労働省・令和元年 6月30日時点で実施されていた先進医療の実績報告について 」より抜粋

陽子線も重粒子線も高額ですね・・。

先進医療の治療費は全額自己負担になるので高額になることも多いんです。

健康保険が適用されないので全額自己負担になる

先進医療を受ける際の実際の自己負担額はいくらくらいになるのでしょうか?

先進医療の治療を受ける際には、診察・検査・入院などが必要になります。この費用は公的医療保険を利用することができます。一方、先進医療は公的医療保険の対象外となり、全額自己負担となります。

公的医療保険と公的医療保険対象外との併用は原則禁止されていますが、例外的に併用を認めた保険外併用診療費制度があり、先進医療もその対象となります。

年齢:70才未満
標準報酬月額:40万円
1ヶ月の治療費:400万円(内、先進医療300万円)

■公的医療保険部分の自己負担額 
100万円の治療費に対して自己負担割合は30%となるため、30万円となります。
この30万円は高額療養費制度の対象となります。

高額療養費制度を利用した自己負担額
80,100円+(治療費100万円-267,000)×1%=87,430円

■公的医療保険以外の部分の自己負担額
3,000,000円

■合計自己負担額
3,087,430円(87,430+3,000,000)

これだけの大金を治療のために準備するのは大変なことです。
がんにおける先進医療を受ける場合には、公的医療保険部分を含め、「300万円前後の治療費がかかる」ということを覚えておきましょう。

先進医療の技術料を保障するのが、先進医療特約になります。
先進医療特約の保険料は100円前後である商品が多いため、念のため、準備しておくことが重要になります。

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がん保険における先進医療特約の知っておくべきポイント

がん保険に先進医療特約が必要なことがわかったところで、知っておくべきポイントも把握しておきましょう。

先進医療特約の保険料は100円程度

先進医療特約の保険料は月額100円程度と非常に割安です。
また、保険会社によっては一生涯保障される終身タイプや、一定の期間だけを保障する定期タイプもあります。

一般的な定期保険は更新の度に保険料が上がっていくことが多いのですが、先進医療特約の定期タイプは更新しても、保険料が上がらない保険会社もあります。

不必要な特約は付加することでムダな支出が増えてしまいますが、100円程度の保険料で、先進医療にかかる費用が保障されるのであれば、付加した方が安心ですよね。

定額ではなく実費が支払われる

定額ではなく実費が支払われるところです。
治療の内容に関わらず決まった金額が支払われる「定額」に対し、実費とは実際にかかった費用を意味します。

例えば、がん診断一時金は「がんと診断されたときに100万円支払われる」という定額給付ですが、先進医療特約は「治療にかかった費用が支払われる」実費給付という違いがあります。

保険会社から医療機関に直接支払いできるケースも

先進医療での治療を受けるには、医療機関から300万円前後の技術料を先払いするよう求められるケースがあります。
先進医療特約で保険会社から後から給付金を受け取れたとしても、一時的に300万円の立て替えが発生してしまうのは、負担が大きいですよね。

保険会社では、先進医療の給付金を医療機関に直接支払いできるケースも増えています。

保険会社によって、直接支払いができる医療機関が決まっていますので、保険会社に確認しましょう。
なお、医療機関側では、直接支払いができることを対外的に公表していないケースもありますので、治療時には双方によく確認することが重要です。

保険会社によっては先進医療特約で交通費や宿泊費も保障

先進医療特約は多くの場合、先進医療の技術料のみを保障の対象としていますが、保険会社によってはプラスαの保障があります。

保険会社Aの先進医療特約
保険会社Bの先進医療特約
  • 先進医療の技術料
  • 先進医療の技術料
  • 交通費
  • 宿泊費

先進医療を受ける際、自宅から遠方の病院で、入院を伴うケースもあります。

宿泊費や交通費まで保障されると安心ですね。

限度額が設定されている

限度額が設定されている商品もあることです。

先進医療は公的医療保険が適用されないため、治療費は全額自己負担になります。
そのため、治療内容によっては100万円単位の治療費がかかることが多々あります。

がん保険の先進医療特約は、先進医療にかかった費用をカバーしてくれますが、限度額が設定されている商品と無制限で保障される商品があるので確認が必要です。

2022年時点での先進医療特約の主流は2,000万円を上限に保障するタイプです。

限度額が設定されている商品の場合、「2,000万円まで保障」など、金額が設定されているので、低すぎる金額でないか確認することが重要です。

医療保険の先進医療特約とがん保険の先進医療特約

先進医療特約は、がん保険だけでなく、医療保険の特約としても用意されています。
がん保険の先進医療と医療保険の先進医療では、保障される範囲が異なります。

がん保険の先進医療
医療保険の先進医療
  • がんの治療に限った先進医療の技術料を保障
  • がんを含む、すべての病気やケガについての先進医療の技術料保障

すでに加入している医療保険に先進医療特約が付帯されているのであれば、がん保険で先進医療特約を付けると重複し、保険料のムダが発生するので、あえて付ける必要はありません。

先進医療が重複している場合、どちらとも給付金の対象となるケースや、どちらか一方しか給付金の対象とならないケースがありますので、よく確認するようにしましょう。

加入時ではなく治療時の先進医療が保障の対象になる

先進医療特約の対象となる治療は、加入時ではなく治療時に認定されている治療です。
先進医療は、毎年見直しされていて、有効性や安全性が立証できるまでに至ると、先進医療から外れ、公的医療保険の対象になることもあります。

現に2022年4月から一部の陽子線治療については、先進医療から公的医療保険の対象となる予定です。

健康保険の対象となる陽子線治療

  • 肝内胆管がん
  • 大型の肝細胞がん
  • 手術後に局所再発した大腸がん
  • 局所進行膵がん
  • 局所進行子宮頸部腺がん

    ※いずれも切除できない場合に限ります。

前立腺がんや小児がんについては、さまざまな条件はありますが、現時点で健康保険の適用となっています。

先進医療特約で保障を受ける場合には、加入時に定められていた先進医療ではなく、治療時に受ける時期に定められている先進医療である必要があります。

先進医療から外された場合には、先進医療保障特約は利用できませんが、公的医療保険の対象となるため、高額療養費制度も利用でき、自己負担額は大幅に軽減できま。

一方、医療技術の進化により、今後、効果の高い治療方法が先進医療として認定される可能性もあります。

数年後に新しい有効的な先進医療ができた場合でも、その時点での先進医療にかかった費用が保障されるので、安心ですね。

持病があっても入れる保険

がん保険についてのよくある質問

弊社に問い合わせの多い質問を、Q&A形式でご紹介します。

健康診断でがんの疑いが見つかり、精密検査を受け結果待ちの段階です。今からがん保険に入れますか?

残念ながら、がんの疑いがある状態ではがん保険に加入できません。精密検査の結果、問題が無ければ加入可能です。

がん保険の先進医療は2,000万円までという限度額がある商品が多いようですが、先進医療を受けた際に2,000万円で足りるのでしょうか?

がん治療で代表的な先進医療にかかる費用は300万円前後です。他にもがんの先進医療はありますが、2,000万円を超える治療は多くありません。100%とは言い切れませんが、一般的には2,000万円の上限で問題ありません

がん保険に加入後、すぐにがんと診断された場合でも保障されますか?

一般的ながん保険では、90日間の免責期間が設けられています。そのため、加入後90日以内はがんと診断されても保障は受けられず、契約契約も無効になります。

がん保険に先進医療特約は必要?検討時に考えるべき7つのポイント・まとめ

この記事では、がん保険における先進医療についてご紹介してきました。
最後に、大事なポイントをおさらいしておきましょう。

この記事のまとめ
  1. 先進医療とは、有効性や安全性は確認されているが、公的医療保険の対象ではない治療方法のこと
  2. がん治療における代表的な先進医療は「陽子線治療」や「重粒子線治療」がある
  3. がんの先進医療は、受ける可能性は低いけれど、受けた場合は300万円前後の治療費がかかるため、がん保険で備えることが重要
  4. 先進医療を受けた場合、がん保険では定額ではなく、治療にかかった実費が給付される

現在は、たくさんのがん保険が販売さており、インターネットからも気軽に加入できるようになりました。
しかし、気軽に加入できるからこそ、気をつけなければならないポイントがあります。

がん保険選びに迷った際は、ぜひ弊社にご連絡ください。
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