リウマチでも入れる生命保険はあるの?持病があっても入れる保険は3つ!

リウマチでも入れる生命保険はあるの?持病があっても入れる保険は3つ!
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関節リウマチ、慢性関節リウマチ、リウマチ様関節炎など、リウマチはなかなか治りにくい病気の一つです。

そのためリウマチを発症すると、生命保険には加入できなくなるのではと、心配される方が多くいらっしゃいます。

結論からお伝えすると、リウマチなど持病がある場合には、生命保険に加入しにくくなるのは事実ですが、絶対に入れないというものでもありません

リウマチの方でも加入できる生命保険について、正しい知識をつけ、賢く保険を選びましょう。

目次

リウマチでも生命保険に入れます

リウマチなど持病のある方でも加入ができる保険は3種類あります。

  • 一般の生命保険 特別条件付き生命保険
  • 引受基準緩和型の生命保険
  • 無選択型の生命保険

の3つです。

一般の生命保険 特別条件付き生命保険

リウマチでも、その進行度によっては一般の生命保険に入れるケースも少なからずあります
リウマチと診断されてからの経過年数や、加入を希望される保険の種類が、死亡保険、医療保険、がん保険のいずれかによっても、加入できるかどうかが異なってきます。

リウマチの方が一般の生命保険に加入する場合には、以下のような健康告知を記入することになりますので、病状をしっかり把握しておきましょう。

  1. 正式病名
  2. 診断時期やその後の経過
  3. 治療内容
  4. 手術の有無
  5. 人工関節置換術の有無
  6. 合併症の有無
  7. 関節の変形や機能障害の有無
  8. 医療機関名

リウマチの場合、通常の保険契約に加えて、特別な条件が付くことが、多いのも実情です。
特別な条件は以下のいずれかとなります。

保険金・給付金削減

一定期間内に死亡または高度障害状態となった場合、保険会社が定めた率に基づいて、支払われる保険金が減額されるものです。

保険金削減期間は保険会社によって決められますが、1~5年かけて段階的に削減割合が減り、5年以降では通常と同額の保険金が受け取れるようになります。

特別保険料

通常の保険料に上乗せして「特別保険料」を支払うものです。
一般的には保険料の払込期間終了まで「特別保険料」の上乗せは続きます。

特定疾病不担保・特定部位不担保

保険会社が設定した特定の疾病や、特定の部位に生じた傷病による入院・手術に対して、一定期間の保障を行わないものです。

特定高度障害状態不担保

保険会社が設定した特定の高度障害状態について保障を行わないものです。
ただし不慮の事故や所定の感染症の場合は保険金が支払われます。

特別条件は選択できない

どのような特別条件になるかは、加入希望者の健康状態から、保険会社側で決定されることになりますので、加入者側で選択することはできません

また、保険会社によって、特別条件は異なるため、A社では、保険金・給付金削減でも、B社では特別保険料ということもあります。

保険会社を見比べるときは、保険料を比較することが多いと思いますが、持病のある方の場合には、どのような特別条件になるかという点も、比較するべき重要な事項になります

がん保険であれば、特別条件なく加入可能な保険会社もあります

リウマチの方が生命保険に加入しようとした場合、医療保険や死亡保険については、特別条件付きの生命保険になることが多い傾向です。
一方、がん保険については、特別条件などもなく加入できることができる保険会社もあります

保険会社によって、リウマチに対するとらえ方が異なり、A社では加入できないが、B社では問題なく加入できるということがありますので、複数の保険会社に確認することをオススメします

引受基準緩和型生命保険

引受基準緩和型生命保険は、一般的な生命保険よりも加入時の告知項目が少なく、持病があっても加入しやすい生命保険となります。
限定告知型生命保険とも呼ばれます。

引受基準緩和型生命保険は、持病があったり、以前かかった病気によって、一般の生命保険に加入できない方を対象に作られた保険です。

そのためリウマチを患っていても、比較的加入しやすい生命保険となっています。

引受基準緩和型生命保険の中には、医療保険だけでなく、死亡保険や収入保障保険などのラインナップもありますので、安心できる保障を準備することができます。

一方、デメリットとしては、一般の生命保険と比べ、保険料が割高であったり、付帯できる特約が少ないなど、保障のバリエーションは限定的であることです。

無選択型の生命保険

無選択型の生命保険は、無告知型生命保険とも呼ばれ、健康状態の告知や審査が不要な生命保険です。

つまり、無選択型生命保険は、リウマチを含めどのような持病があっても、過去にどんな大病を患っていても加入できる保険なのです。

持病があっても加入できるので、すぐに飛びつきたくなりますが、デメリットもあります。

無選択型生命保険は引受基準緩和型生命保険よりも、さらに保険料が高く、保険金が支払われない条件も厳しくなります

また保障は5年や10年の更新型となっていますので、5年や10年おきに保険料が上がっていきます。

デメリットも多い、無選択型生命保険ですが、現在重度のリウマチの方でも加入ができるので、保険料が高くても生命保険に入っておいた方が安心という方には、検討の余地があるでしょう。

リウマチについて

一般的に、関節リウマチのことをリウマチと呼んでいます。

関節リウマチとは、骨や関節などの器官が炎症をおこし、関節の痛みや関節を動かしにくくなります。
炎症が進行すると、強い痛みを伴いながら、骨や軟骨が破壊され、関節が変形していきます。

膝関節などに機能障害が生じ、日常生活が困難となり、介護状態になる方もいらっしゃいます。

また、リウマチは合併症を引き起こす可能性のある病気でもあり、

  • 骨粗鬆症
  • 間質性肺炎
  • 動脈硬化性疾患(虚血性心疾患や脳血管障害等)
  • 悪性リンパ腫等

などの合併症が報告されています。

平成30年11月 厚生科学審議会疾病対策部会 リウマチ等対策委員会報告書

リウマチの発症年齢

リウマチの発症年齢

リウマチ発症年齢は30~50代で全体の7割を占めており、若い方でも発症する病気となります。
また、男性より女性の方が4倍多くの方が発症しています。

リウマチ患者数の推移

リウマチ患者数の推移

平成29年の厚生労働省 患者調査によると、日本全国では37万人の方がリウマチ患者とされています。
この調査以外にも様々な統計があり、一説には、70~80万人の方がリウマチ患者というデータもあります。

また、全世界では2,300万人以上の方がリウマチ患者と言われています。

平成29年 厚生労働省 患者調査

リウマチ患者が受けられる様々な社会保障

リウマチが進行し、人工関節を入れる手術などを行う場合には、長期の入院が必要なケースもあります。
長期の入院が必要となる場合には、当然のことながら、大きな出費がかかることもあります。

日本の社会保障制度は世界に誇れる、大変優れた制度ですので、社会保障をフル活用し、可能な限り、出費を抑えていきましょう。

高額療養費制度

健康保険は3割負担というイメージがあるかと思います。

例えば、10万円の医療費がかかった場合には、3万円が実際の負担となります。

では、100万円の医療費がかかった場合には、30万円の自己負担となるのでしょうか?

答えは、30万円ではなく、87,430円です。

なぜ自己負担額が、100万円の3割の30万円ではなく、87,430円になるかというと、日本には高額療養費制度という保障制度があるからです。

高額療養費制度 自己負担額の計算方法

70才未満の年収約370~約770万円の方の場合

ひと月あたりの自己負担限度額(円)
80,100+(医療費-267,000)×1%

高額療養費制度とは、医療費の自己負担額が高額になったとき、一定の金額を超えた分が払い戻される制度です。

年齢と世帯収入によって上下しますが、70歳未満・年収400-700万円程度のサラリーマン世帯では、自己負担額はおよそ月8~9万円ほどです。

大きな病気や手術など、高額な医療費が発生するような場合には、安心できる制度ですよね。

高額療養費制度の注意

  • 高額療養費制度は、申請しなければ払い戻しを受けることはできません。忘れないように重々ご注意ください。
  • 入院時の食事代や個室料などの差額ベッド代など健康保険が適用されない費用については、高額療養費制度も対象外となります。

このようにリウマチが悪化すると治療費が重くのしかかります。
また退院後も長期間にわたり投薬やリハビリを行うため、医療費はこれで終わりではありません。

などなんらかの手段で万が一に備えておく必要があるでしょう。

医療費控除

医療費控除などの所得控除を受けることで、所得税の還付を受けることができます。

その年の1月1日から12月31日までの間に自己又は自己と生計を一にする配偶者やその他の親族のために医療費を支払った場合において、その支払った医療費が一定額を超えるときは、その医療費の額を基に計算される金額の所得控除を受けることができます。これを医療費控除といいます。

国税庁HP 医療費控除

介護保険制度

リウマチが進行し、要介護認定を受けた後、要支援1・2、要介護1-5の要介護度に応じて、1-3割の事故費用で介護サービスを受けられる制度です。

関節リウマチは特定疾患の指定を受けているため、40歳以上であればサービスを受けられます。

障害者福祉制度

リウマチのために日常生活に支障が出ている状態になると、身体障害者手帳の交付を受けられる可能性があります。

身体障害者手帳を持っていると、医療費が安くなったり、福祉サービスの提供を受けられたりします。受けられるサービスは地方自治体により異なりますので窓口などでご確認ください。

たとえば東京都の場合、ホームヘルプサービスやショートステイサービスなどが受けられます。

リウマチを隠して生命保険に入ったらどうなる?

リウマチにかかっていると、一般的な生命保険には加入しにくくなります。

だからといってリウマチを隠して加入した場合、告知義務違反となり万が一の際にも保険金が下りない可能性があります。

たとえ不利になったとしても、リウマチの告知は正確に行いましょう。

リウマチでも入れる生命保険はあるの?持病があっても入れる保険は3つ! まとめ

リウマチになったとしても加入できる可能性のある生命保険は3種類あります。

一般的な生命保険に加入するのはかなりハードルが高いものですが、基準緩和型保険や無選択型保険であれば、加入できる可能性は大いにあります。

各社とも多くの基準緩和型保険や無選択型保険を発売しておりますので、むしろどれに加入するか悩んでしまうことでしょう。

もしご自身で選択するのが難しい場合は、ぜひ保険相談ラボにご連絡ください。複数の保険からあなたにふさわしいものを選び抜きます。

リウマチでも入れる生命保険はあるの?持病があっても入れる保険は3つ!

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